6日午前、大阪港に停泊中の作業船でタンクの水抜きをしていた男性作業員3人が倒れ、病院に運ばれましたが、いずれも死亡しました。当時、タンク内の酸素濃度が低下していたということで、警察は酸欠の可能性もあるとみて、詳しい状況を調べています。
6日午前9時すぎ、大阪 港区弁天の大阪港に停泊していた長さ60メートル、幅14メートルの砂利運搬船で、作業員が倒れたと消防に通報がありました。
倒れていたのは大阪 西成区の船舶修理会社潮マリンの社長、箱崎敏さん(70)と、社員の畑浩一さん(53)、内村幸夫さん(49)の3人で消防が深さ数メートルの船内のタンクから救助しましたが、いずれも搬送先の病院で死亡が確認されました。
警察によりますと、午前8時ごろから6人の作業員で、タンクにたまった水をポンプで抜く作業をしていましたが、中に入った1人が倒れ、様子を見に行った2人も次々に倒れたということです。
消防や警察によりますと、現場で有毒ガスの発生は確認されませんでしたが、タンク内の水面に近いところでは通常は20%ほどの酸素濃度が2%しかなかったということです。
警察は酸欠になった可能性もあるとみて、詳しい状況を調べています。
-- NHK NEWS WEB