長崎県大村市が運営するボートレース場が6日、大雨の特別警報が発表された後も、観客を入れたままレースを続けていたことが分かりました。大村市競艇企業局は「レースの中止をきっかけに、客がすぐに帰ることは危険だと思われた。今後は情報収集に努めながら、慎重なレース運営に努めたい」とコメントしています。
今回の大雨で、長崎県大村市では、6日は午後1時すぎに土砂災害警戒情報が出されたほか、午後2時40分ごろには、浸水で国道が3.7キロにわたって通行止めになるなどの被害が出ていました。
こうした中、大村市が運営するボートレース場は「悪天候は予想されたものの、レースは開催できると判断した」として、午後3時から観客を入れてレースを始めました。
午後4時半には、大村市を含む長崎県の7つの市町に、最大級の警戒を呼びかける大雨の特別警報が発表されましたが、レースは午後9時ごろまで観客を入れたまま予定どおり続けたということです。
大村市競艇企業局によりますと、午後6時すぎの時点で、100人余りの観客がいたということで、その後、臨時バスなどを手配して観客を主要駅に送る対応をとったということです。
大村市競艇企業局は、NHKの取材に対して、「レースの中止をきっかけに客がすぐに帰ることは危険だと思われた。今後は細かく事前の情報収集に努めながら、慎重なレース運営に努めたい」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB