神奈川県内では、8日、新型コロナウイルスに感染していた横浜市の90代の女性が死亡したほか、集団感染が起きている川崎市の病院の入院患者や10歳未満の未就学の子どもを含む男女合わせて23人が新たに感染したことが発表されました。
横浜市によりますと、死亡したのは横浜市泉区の「湘南泉病院」に入院していた90代の女性です。
この病院では5月に集団感染が起きていて、女性は5月下旬に感染が確認されたあと、別の医療機関で治療を受けていましたが、今月5日に亡くなったということです。
病院ではこれまでに感染した患者6人が死亡しています。
また、いずれも市内に住む10代から50代の男女8人が新たに感染したことが確認されたということです。
中には、市内の高校に通う10代の男子高校生もいて、学校は8日から臨時休校の措置をとっているということです。
8人のうち、3人は感染経路がわかっていないということです。
一方、川崎市によりますと10歳未満から80代までの男女合わせて9人の感染が新たに確認されたということです。
このうち、70代の男性2人と80代の女性は集団感染が起きている「川崎協同病院」の入院患者で、50代の女性はこの病院で働く介護士だということです。
「川崎協同病院」では7月に入って院内で2つ目となるクラスターが確認されていて、関係する感染者はこれで14人になりました。
10歳未満で未就学の女の子と30代の男性2人は、それぞれ感染した家族や友人などの濃厚接触者ですが、残る男性2人は感染経路がわかっていないということです。
さらに相模原市によりますと、いずれも市内に住む20代と40代の男女4人が新たに感染したということです。
全員、軽症で、このうち20代の会社員の女性と20代のアルバイトの男性、それに40代の会社員の男性はそれぞれ職場の同僚や友人が感染したため検査したところ感染がわかったということです。
残る1人は感染経路がわかっていないということです。
このほか神奈川県も平塚市に住む50代の会社員の男性が新たに感染したと発表しました。軽症で、感染経路はわかっていないということです。
NHKのまとめでは神奈川県内で発表された感染者はこれで1622人で、このうち97人が死亡しています。
-- NHK NEWS WEB