大手旅行会社のJTBは、新型コロナウイルスの影響で経営環境が厳しい状況にあることから、ことしは社員に、冬のボーナスを支給しないことを決めました。
JTBは、感染拡大による旅行需要の落ち込みで、先月末時点での国内旅行の夏休み期間中の予約が去年の同じ時期に比べ5分の1程度に減っているほか、海外旅行は、8月の出発分まですべての国と地域で取り扱いを中止するなど経営環境は厳しくなっています。
当面、旅行需要の大きな回復が見込めない中、会社はおよそ1万3000人の社員に対し、毎年12月に支給している冬のボーナスをことしは支給しないことを決めました。
会社によりますと、冬のボーナスを支給しないのは確認ができる1989年以来では初めてです。
一方、夏のボーナスは昨年度の業績に基づいて決めていたため、先月支給したということです。
旅行会社のボーナスをめぐっては、エイチ・アイ・エスも感染拡大による業績の悪化を受け、夏のボーナスの支給を見送っています。
-- NHK NEWS WEB