牛角などを展開する外食大手のコロワイドが、定食チェーンの大戸屋ホールディングスに対しTOB=株式の公開買い付けを始めると発表しました。株式の保有割合を今の19%から過半数に引き上げて子会社化を目指すとしています。
発表によりますと、大戸屋の筆頭株主のコロワイドは、10日から株式の公開買い付けを始め、株式の保有割合を、51%余りに引き上げて子会社化を目指します。
買い付け総額は1株当たり3081円で、最大で71億円余りになります。TOBが成立した場合は、経営体制の刷新について大戸屋の現経営陣との協議に入り、不調に終わった場合は、臨時株主総会で経営陣を解任し、コロワイドが推薦する取締役を選任するなどとしています。
そのうえで、大戸屋が行っている店内での調理を見直し、別の施設で一部の料理をまとめて作り作業を効率化するほか、物流拠点の集約などによってコスト削減につなげるなどとしています。
一方の大戸屋は「現時点でコメントできることはない。対応が決まり次第、発表したい」としています。
コロワイドは先月開かれた大戸屋の株主総会で、取締役の過半数をコロワイド出身者などにするよう求める株主提案しましたが、反対多数で否決され、今回、TOBに踏み切りました。
-- NHK NEWS WEB