ウルトラマンの映画を中国国内で無許可で製作・公開したとして、日本の円谷プロダクションが著作権の侵害などを訴えていた裁判で、中国の裁判所は訴えを認め、映画を製作した中国の会社に対し、損害賠償の支払いなどを命じる判決を言い渡しました。
ウルトラマンの著作権を持つ円谷プロダクションは、中国の映像製作会社が、3年前、「ウルトラマン」の映画を無許可で製作し公開したとして、映画の公開やネット上での配信の停止、それに損害賠償などを求める訴えを、おととし中国の裁判所に起こしていました。
円谷プロダクションによりますと、1審に当たる上海の裁判所は、先月30日、中国の会社による著作権の侵害を認め、映画の配信の停止と、日本円で3800万円余りの損害賠償の支払いなどを命じる判決を言い渡したということです。
今回の判決について、円谷プロダクションは、「著作権法の基本原則に従って下された判決であり、当然の結果だと考えている。今後も中国における当社の権利を侵害する行為にきぜんとした態度で応じていく」とコメントしています。
一方、円谷プロダクションが訴えた5つの会社のうちの一つ、「広州藍弧文化伝播有限公司」の担当者は、NHKの取材に対し、「判決が出たばかりで、今後の対応については検討中だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB