沖縄県は、アメリカ軍関係者の新型コロナウイルスの感染が新たに多数確認されたという連絡があったことを明らかにしました。関係者によりますと、普天間基地やキャンプ・ハンセンなどで、合わせて50人以上に上るということで、基地内で感染が拡大しています。
沖縄県の玉城知事は11日夕方、記者会見を開き、新たにアメリカ軍関係者の新型コロナウイルスの感染が多数確認されたという連絡があったことを明らかにしました。
関係者によりますと、普天間基地やキャンプ・ハンセンなどで合わせて50人以上に上るということで、基地内で感染が拡大しています。
これまでも2つの基地では、合わせて10人以上の感染者が確認されていて、県は感染者の集団=クラスターが発生しているとして、謝花副知事が沖縄防衛局の田中局長に対し、感染者数の公表や基地を閉鎖することなどを求めたということです。
玉城知事は「報告内容に衝撃を受けており、県民が一丸となって感染防止に取り組む中、アメリカ軍関係者の感染が短期間で多数発生しているのは誠に遺憾だ。これまでの感染防止対策に強い疑念を抱かざるをえない」と述べました。
また沖縄県は、埼玉県から沖縄を訪れていた10代と20代の会社員の男性2人が11日新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。
2人は、10日感染が確認された埼玉県の30代の男性と一緒の団体旅行に参加していて、9日から沖縄を訪れていたということです。団体旅行のほかの参加者は陰性だったということです。2人に症状は出ていませんが、現在、指定医療機関に入院しているということです。
これで県内での感染確認は148人となり、4日連続での感染確認となりました。
-- NHK NEWS WEB