アメリカのシリコンバレーのようなベンチャー企業の活動拠点となる都市を整備するため、政府は、海外からの投資や人材の誘致などを促進する「グローバル拠点都市」に、東京、愛知、大阪、福岡を中心とする4つの都市圏を指定することになりました。
「グローバル拠点都市」は、GAFAと呼ばれる巨大IT企業のように国の経済をけん引する企業を育成するため、ベンチャー企業の活動拠点となる都市の整備を図るもので、政府の公募に対し17の自治体から応募がありました。
選定の結果、
▽東京都を中心に横浜市、茨城県つくば市などの近郊を加えた首都圏、
▽愛知県と名古屋市、浜松市を合わせた中部地域、
▽大阪市、京都市、神戸市の関西圏、
▽福岡市、の4つの都市圏を指定することになりました。
政府は今後3年間を集中支援期間と位置づけ、それぞれの拠点都市が地元の経済団体や大学などと設けた協議会に対し、優先的な補助金の支給や大幅な規制緩和を進めるほか、海外からの投資や人材の誘致なども促進していく方針です。
また政府は、「グローバル拠点都市」に比べ規模は小さいものの、スマート農業や環境技術など特定分野のベンチャー企業の集積を目指す、札幌市、仙台市、広島県、北九州市を、「推進拠点都市」に指定することにしています。
-- NHK NEWS WEB