クレジットカードの利用情報から算出した6月後半の消費動向をみる指数は、新型コロナウイルスの影響で旅行や外食を中心に大きな落ち込みが続いています。ただ、経済活動が徐々に再開したことを反映し、先月前半より下げ幅は縮小しました。
クレジットカードの利用情報をもとにした消費動向の指数は、データ分析会社のナウキャストとJCBがプライバシーを保護したうえで算出しています。
先月16日から30日までの指数を感染拡大前の1月後半と比べると11.4%の下落となりました。先月前半が17.9%の落ち込みだったため下げ幅は縮小しています。
分野ごとに指数をみますと
▼旅行がマイナス62.9%、
▼宿泊がマイナス43.4%、
▼映画などの娯楽がマイナス32.4%、
▼外食がマイナス31.5%
と大きな落ち込みが続いています。
一方、
▼ネット通販は31.7%と大きく伸びています。
中でも
▽家電が57.2%、
▽飲食料品が53.5%、
▽衣料品が41.7%
と伸びが目立っています。
調査を行ったデータ分析会社は「消費は回復傾向にあるものの、このところ、再び新型コロナウイルスの感染者の数が増え、今後の消費にどれだけ影響するか注視している」と話しています。
-- NHK NEWS WEB