1日、大学生を対象にした会社説明会が解禁され、就職活動が本格的にスタートしました。学生に優位な売手市場が続く中、多くの企業が人材の確保に悩む一方、学生は働き方への関心を高めています。
大学生の就職活動は人手不足を背景に、ことしも売手市場になると見られ、地方の中小企業は人材の確保が厳しくなっています。
静岡県袋井市にある、従業員およそ300人の農業機械メーカーは、去年の採用活動で内定を出した学生の辞退が相次ぎました。1日、静岡市で開かれた合同就職説明会では地方での働きやすさや、幅広い仕事に携われる中小企業のやりがいをアピールしていました。
採用担当の山内宏和さんは「知名度のない中小企業は埋もれがちだが、大企業とは違う魅力を伝えたい」と話していました。
一方、IT企業への就職を考える東京の大学3年生の木村大夢さんは就職活動を進めるうち、働き方について家族で話し合う機会が増えたといいます。
大夢さんは「年功序列のような文化が根強く残っている職場ではなく、働きやすい環境が整っている企業を選びたい」と話していました。
就職情報会社、マイナビの栗田卓也HRリサーチ部長は「これまで以上に働き方について、学生の関心が高まっていて、入社後のミスマッチを減らすためにも、企業が学生の望む情報をしっかり提供することが結果的に求める人材の採用につながる」と指摘しています。
-- NHK NEWS WEB