プロ野球・DeNAは、17日夜の巨人戦から本拠地の横浜スタジアムで観客を入れて試合を行います。球団では、開幕の延期で販売できなくなったビールからアルコールを抽出し消毒液の代わりとする取り組みを始めました。
DeNAは、地元の酒造会社の協力を得て「BAYSTARS ALE」と名付けた醸造ビールを本拠地の横浜スタジアムで販売しています。
今シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期となったことから、用意していたおよそ3000リットルのビールが販売できなくなりました。
こうした中、厚生労働省がアルコール濃度の高い酒を消毒液の代わりとして使用することを特例として認めたことなどから、廃棄する予定だったビールを使ってアルコール濃度70%の消毒液を製造しました。
およそ180リットルの消毒液は、17日夜の巨人戦から球場の手荷物検査場に用意され、観客が手や指に吹きつけたあと、入場していきました。
消毒液には酒の香りが残っていて、女性ファンの1人は「いつもビールをおいしく飲んでいるので、こういうふうに活用されるのは、すごくいいと思う」と話していました。
球団の山岸信さんは「心を込めて作ったビールを観客の安全のために使えることはうれしい。これで消毒をしたうえで観戦を楽しんでもらいたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB