観光需要の喚起策「Go Toトラベル」をめぐり、政府は当初の方針を転換し、東京を割り引きの対象から外したことに伴うキャンセル料について補償する方針です。対象は、キャンペーンの開始日を公表した今月10日から17日までの間に旅行を予約した人とすることを検討しています。
22日から始まる「Go Toトラベル」をめぐって、政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、すでに予約された分を含めて、東京都を目的地とする旅行と、都内に住む人の旅行を、割り引きの対象から外しました。
これに伴って旅行を予約した人がキャンセルした場合の対応について、赤羽国土交通大臣は先週の記者会見で「国として補償する考えはない」としました。
しかし、割り引きを見込んで旅行を予約した人たちから補償を求める声が相次いだことなどから、政府はキャンセル料を補償する方針に転換しました。
この中では、
▽利用者がいったん支払ったキャンセル料を後日申請することで返金を受ける方法や、
▽旅行会社や宿泊事業者が、キャンセル料の一部や全額を請求せずに予約の取り消しに応じ、政府が肩代わりすることなどを検討しています。
また補償の対象は、キャンペーンの開始日を公表した今月10日から、東京を対象外とすることを表明した17日までの間に旅行を予約した人とすることを検討していて、赤羽大臣は21日、こうした補償の方針などを説明することにしています。
-- NHK NEWS WEB