21日は土用のうしの日です。ここ数年、高値が続いてきたうなぎですが、ことしは稚魚の漁獲が増えたことから、いくぶん値下がりしています。
水産庁によりますと、去年11月からことし4月までの今シーズンに漁獲されたニホンウナギの稚魚は17.1トンで、6年ぶりの高い水準となりました。
このため今シーズンに養殖のために池に入れられた稚魚の量は、輸入された分を含めて20.1トンと、去年と比べておよそ3割増えました。
こうしたことから、養殖業者からの出荷価格は去年の同じ時期に比べ1割ほど低下しています。
スーパーなどの小売り店でもいくぶん値下がりしていて、流通大手のイオンでは、かば焼き1匹を2080円と去年より1割ほど安く販売しているということです。
今シーズンの稚魚は半年から1年ほど育てられたあとに出荷されるため、本格的に出回る秋以降には、さらに値下がりすることも期待されています。
一方で、ニホンウナギは国際機関から絶滅危惧種に指定され、資源量の減少が懸念されていて、水産庁は密漁に対する罰則を大幅に引き上げるほか、国際的な資源管理も進めていく方針です。
-- NHK NEWS WEB