自動車メーカーとしては、時価総額で日本のトヨタ自動車を抜いて世界一となっているアメリカの「テスラ」の先月までの3か月間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大の中でも最終黒字を確保するなど、ほかのメーカーに比べ、好調な業績と言えそうです。
発表によりますと、テスラの先月までの3か月間の売り上げは、60億ドル、日本円で6400億円余りで、前の年の同じ時期に比べて5%減りましたが、最終的な損益は111億円の黒字でした。
また、販売台数も9万台余りと5%の減少でしたが、ことし3月までの前の3か月に比べると3%増えています。
テスラの発表資料によりますと、トヨタやドイツのフォルクスワーゲンなど、世界の大手メーカーのことしの上半期の販売台数が前の年の同じ時期に比べて20%から30%を超える大幅な減少となる中で、テスラは10%以上増やしたとして、好調な業績を強調しています。
投資家の期待を集めるテスラは、この1年で株価が6倍に上昇し、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でも値上がりを続けていて、株価に発行済み株式をかけた「時価総額」は、22日の終値で31兆6000億円余りと、2位のトヨタに10兆円近い差をつけています。
-- NHK NEWS WEB