ドイツのルフトハンザ航空は、パイロットの労働組合がストライキに踏み切ったことから、国内の空港を発着する国内線と国際線の合わせておよそ900の便が欠航になり、空のダイヤに混乱が広がっています。
ルフトハンザ航空では、パイロットの労働組合が賃金の引き上げを求め経営側と交渉を続けてきましたが、交渉が物別れに終わったことから23日にストライキに突入しました。
ルフトハンザによりますと、この影響で、ドイツ国内の空港を発着する国内線と国際線合わせておよそ3000便のうち876便が欠航し、およそ10万人に影響が出たものと見られます。
このうち51便は、アジアやアメリカなどを結ぶ長距離の国際線で、日本路線も、フランクフルトから中部国際空港へ向かう便や、ミュンヘンから羽田空港へ向かう便が欠航となりました。
ルフトハンザでは、格安航空会社との競争が厳しくなる中、人件費の削減に乗り出した経営側と賃金の引き上げを求める組合側とが鋭く対立しており、ストライキは24日も続く見通しです。
-- NHK NEWS WEB