愛知県豊田市にある県立高校の学生服の販売価格を不当に引き上げるカルテルを結んでいたとして、公正取引委員会は市内の制服販売会社3社に再発防止を求める排除措置命令を出しました。
排除措置命令を受けたのは、いずれも豊田市にある制服販売の「ノノヤマ洋服」、「近藤洋服店」、「学生の店みくさ豊田店」です。
公正取引委員会によりますと、3社と大手デパート「大丸松坂屋百貨店」は、遅くとも平成27年9月から豊田市にある複数の県立高校の学生服の販売価格を不当に引き上げるカルテルを結んでいたということです。
公正取引委員会は、カルテルを自主申告した「大丸松坂屋百貨店」を除く3社に対し、再発防止を求める排除措置命令を出しました。
公正取引委員会は、4社が原料のウールの仕入れ値が上昇する中、利益を確保するためカルテルを繰り返していたとみています。
3社のうち「ノノヤマ洋服」は「真摯(しんし)に受け止め、今後こういったことがないよう改善していきたい」と話しています。
また、保護者に値段を事前に知らせるため、高校側が4社の代表に販売価格を取りまとめて、チラシに掲載するよう依頼していたことなどから、公正取引委員会は今後、情報交換のきっかけにならないよう愛知県の教育委員会に対し、留意するよう通知しました。
-- NHK NEWS WEB