東南アジアで新型コロナウイルスの感染状況が最も深刻なインドネシアでは、感染が確認された人が10万人を超えました。インドネシア政府は経済活動の再開を優先させていて、感染の拡大に歯止めがかからなくなることに懸念が広がっています。
インドネシア政府によりますと、現地時間の27日正午までの24時間に、新たに1525人の感染が確認され、感染者はこれまでに10万303人となりました。
また、これまでに亡くなった人は4838人で、東南アジアで最も多くなっています。
インドネシアでは、先月から企業活動などへの制限が徐々に緩和されていますが、首都ジャカルタや第2の都市スラバヤを中心に新たな感染者が再び増えています。
一方で政府は、失業者が300万人増えるとの予測も出る中、再び企業活動などへの制限を強めることには消極的な姿勢を示し、経済活動の再開を優先させたい考えです。
これに対し、専門家からは状況は深刻だという指摘も相次いでいて、今後、感染の拡大に歯止めがかからなくなることに懸念が広がっています。
-- NHK NEWS WEB