牛丼チェーンの吉野家ホールディングスは、新型コロナウイルスの影響で休業したため業績が悪化し、ことし5月までの3か月間の決算が40億円余りの赤字になりました。会社では今年度中に最大で国内外の150店舗を閉店することを明らかにしました。
発表によりますと、ことし5月までの3か月間の売り上げは396億円余りと、前の年の同じ時期に比べて24.8%減少し、最終的な損益は40億円余りの赤字になりました。
新型コロナウイルスの感染拡大で店舗の休業や、営業時間の短縮を行ったことが響きました。
業績の悪化を受けて会社では、国内外におよそ3300あるグループの店舗のうち、最大で150店舗を今年度中に閉店することを明らかにしました。
▽「吉野家」が国内40店と海外50店、
▽うどんチェーンの「はなまる」が国内外の30店、
▽「京樽」が傘下のすしチェーンも含め国内の30店を閉めるとしています。
また、来年2月までの1年間の業績の予想も、売り上げは1723億円と前の年に比べて20.3%減少し、最終的な損益は90億円の赤字になると厳しい見通しを示しました。
会社では業績悪化を受け、ことし9月からの半年間、役員報酬の減額も決めました。
吉野家ホールディングスの河村泰貴社長は「あらゆるコストを見直し、売り上げが落ちても利益が出るよう会社を変えていく」と述べました。
-- NHK NEWS WEB