シチズン時計は、アナログの腕時計の市場縮小が続いていることから、埼玉県に本社がある製造子会社の従業員を対象に、550人の希望退職を募集すると発表しました。
シチズン時計は、ことし10月から11月にかけて、埼玉県所沢市に本社がある製造子会社の従業員を対象に、合わせて550人の希望退職を募集します。
この子会社は全国に17の工場を持ち、およそ3000人の従業員がいるということで、希望退職の募集は全体の2割近くに当たります。
腕時計をめぐっては、このところ、いわゆるスマートウォッチなどに押されて比較的価格が安いアナログ時計の市場が縮小し、子会社が手がける部品の製造も減少しているということです。
会社は、将来的にも大幅な需要の回復が見込めないことから、生産規模にあった人員体制にするため、希望退職の募集に踏み切ったとしています。
希望退職に応じた人には、通常よりも退職金を上乗せするほか、再就職の支援も行うとしています。
-- NHK NEWS WEB