NIH=アメリカ国立衛生研究所と製薬会社「モデルナ」は、開発中の新型コロナウイルスのワクチンが最終段階にあたる第3段階の臨床試験に入ったと発表しました。
NIH=アメリカ国立衛生研究所と製薬会社「モデルナ」が27日に行った発表によりますと、共同で開発を進めているワクチンが開発の最終段階にあたる第3段階の臨床試験に入ったということです。
今後アメリカのおよそ90か所で3万人規模のボランティアを集めて試験を行い、安全性や有効性を調べるということです。
モデルナはアメリカ政府からこれまでに合わせて10億ドル近い支援を受けていて、年間最大10億回分のワクチンの供給を目指すとしています。
アメリカ国立衛生研究所のフランシス・コリンズ所長は「安全で効果のあるワクチンをことし中に供給することが大きな目標で、これはアメリカの人々にとって正しい目標となった」とコメントしています。
新型コロナウイルスのワクチン開発をめぐっては、イギリスのオックスフォード大学が製薬大手アストラゼネカと開発しているワクチンや、中国の企業などが開発している複数のワクチンも同様に第3段階の試験を始めていて、各国で開発が急ピッチで進められています。
-- NHK NEWS WEB