3日のひな祭りにちなみ、羽田空港では、パイロットや整備士など、運航に関わるスタッフ全員が女性という特別便が運航されました。
日本航空の羽田発宮崎行きの689便は、3日のひな祭りにちなみ、パイロットや客室乗務員のほか、整備士や誘導員など、運航に関わる担当スタッフをすべて女性が務めました。
出発を前に、乗客にはひなあられが配られ、家族連れなどは搭乗口前に飾られたひな人形を囲んで女性パイロットや整備士たちと記念撮影していました。
母親と娘とともにこの便を利用した女性は、「まさかこうしたフライトに乗り合わせるとは思わず、うれしいです」と話していました。
離陸前に操縦席で警告ランプが点滅したため、いったん駐機場に引き返す場面がありましたが、点検の結果、異常は確認されず、特別便はおよそ1時間遅れで飛び立ちました。
国内の主な航空会社のパイロットは、女性の割合が0.7%にとどまっていて、国土交通省はパイロットや整備士不足に対応するためにも女性の採用を増やすことを対策に掲げています。特別便を担当した1等航空整備士の安藤香菜美さん(29)は、「今後もっと人が増えて、女性どうし一緒に仕事をする機会が増えれば」と話していました。
-- NHK NEWS WEB