大手デパートの三越伊勢丹ホールディングスは、来年3月期の最終損益が600億円の赤字になるという見通しを明らかにしました。新型コロナウイルスの感染拡大で、休業していた店舗の営業を再開していますが、消費の回復は鈍く、低迷が長引くと見ているためです。
三越伊勢丹ホールディングスの発表によりますと、来年3月期の業績予想は、売り上げは8230億円と前の年に比べて26.5%減少し、最終的な損益は600億円の赤字になる見通しだとしています。
通期での最終損益の赤字は2年連続で、赤字額は多額の特別損失を計上して、過去最大の635億円となった2010年3月期に匹敵する規模です。
三越伊勢丹では、新型コロナウイルスの感染拡大で4月から5月にかけて国内の主力店舗を50日余り休業し、売り上げが大きく落ち込みました。
その後、店舗の営業を再開しましたが、再び感染が拡大していることもあって消費の回復の動きは鈍く、低迷は長引くと見ています。
また、ことし4月から先月までの3か月間の決算は、最終的な損益が305億円余りの赤字でした。
会社では引き続き売り上げが伸びている、ネット通販の強化などに取り組むとしています。
-- NHK NEWS WEB