大手格付け会社、フィッチ・レーティングスは、日本国債の信用度を示す格付けの今後の見通しを引き下げると発表しました。新型コロナウイルスに対応する経済対策によって赤字国債の発行が増え、財政赤字が拡大していることが要因だとしています。
発表によりますと、フィッチ・レーティングスは、日本国債の将来的な格付けの見通しを、これまでの「安定的」から「弱含み」に引き下げました。
理由について格付け会社は、新型コロナウイルスに対応する経済対策で、日本政府が赤字国債の発行を増やすのに伴って、財政赤字が拡大していることが要因だとしています。
ただ、これは日本国債の格付けを引き下げる「格下げ」ではなく、格付けそのものは21段階中、上から6番目にあたる「A」に据え置いています。
日本国債の格付けの見通しをめぐっては、アメリカの大手格付け会社、S&Pグローバル・レーティングも、ことし6月に「ポジティブ」から「安定的」に変更しています。
-- NHK NEWS WEB