神奈川県内では30日、新たに男女76人が新型コロナウイルスに感染したことが発表され、1日に発表される感染者としてはことし4月11日と並んで最も多くなりました。
横浜市によりますと、市内に住む人を中心に20代から80代までの男女合わせて40人が新たに感染したことが確認され、いずれも軽症か症状がないということです。
50代の女性2人は、市内の会社に勤めていて、すでに同僚の男性2人の感染が確認されていることから、職場内での感染が疑われるということです。
7人は同居する家族が感染していたり、別居しているものの感染した家族と会ったりしていて、家族間での感染も目立つということです。
40人のうち、半数の20人は感染経路が分かっていないということです。
一方、川崎市は市内に住む10代から60代の男女21人が新たに感染したと発表し、川崎市単独でもこれまでで最も多い人数となりました。
21人のうち、20代の会社員の男性や、60代の自営業の男性など5人は、すでに感染が分かっている家族や知人などの濃厚接触者ですが、16人は感染経路が分かっていないということです。
4人が中等症で、ほかの17人は軽症だということです。
さらに、神奈川県によりますと伊勢原市や鎌倉市などの20代から60代の男女合わせて7人の感染が確認されたということです。
伊勢原市に住む20代の会社員の男性2人は同居していて、県内の居酒屋で、すでに感染が確認されている同僚を含む10人程度で飲食をしていたということです。
鎌倉市に住む20代の男性は、横浜市の特別支援学校の教員で、別の20代の男性と一緒に、すでに感染が分かっている20代の大学生の男性と会食していたということです。
7人は軽症か、無症状で、3人の感染経路が分かっていないということです。
また藤沢市によりますと、市内に住む70代の会社顧問の男性、70代の無職の女性、60代の無職の女性、30代の会社員の女性の合わせて4人の感染が確認されたということです。
70代の男性と女性は同居する夫婦で、夫の感染経路は分かっていませんが、妻は夫から感染したとみられるということです。
60代の女性と30代の女性は、それぞれ感染者に接触したあとに発熱やせきの症状が出たということです。
このほか、茅ヶ崎市もいずれも市内に住む20代の会社員の男女と30代の会社員の男性の合わせて3人が新たに感染したと発表しました。
20代の男性は、29日感染が発表された20代の男性の友人で、22日に一緒に飲食を伴う外出をしていて感染したとみられるということです。
20代の女性と30代の男性は同居していて、女性の感染経路は分かっていませんが、男性はこの女性から感染したとみられるということです。3人とも症状は軽いということです。
30日は、横須賀市でも40代の会社員の男性1人の感染が発表されていて、感染経路は分かっていないということです。
神奈川県内で30日発表された感染者は合わせて76人となり、1日に発表される感染者の数としては、ことし4月11日と並んでこれまでで最も多く、5月25日に緊急事態宣言が解除されて以降では、29日を上回って最多となりました。
NHKのまとめでは、神奈川県内で発表された感染者は、これで2430人となり、このうち99人が死亡しています。
-- NHK NEWS WEB