おととし、大阪・八尾市の国道で、時速163キロの猛スピードで車を運転して事故を起こし、2人を死亡させ5人に重軽傷を負わせたとして危険運転致死傷などの罪に問われた被告に、大阪地方裁判所は「スピードを出したいという身勝手な動機で、2人の命を奪った悪質な運転だ」として、懲役11年の判決を言い渡しました。
大阪・八尾市の会社員、塚田英樹被告(45)は、おととし1月、市内を通る国道170号線で時速163キロで乗用車を運転して、合わせて4台が関係する事故を起こし、80歳の男性と70歳の女性の2人を死亡させ、幼児を含む5人に重軽傷を負わせたとして、危険運転致死傷などの罪に問われました。
裁判で、塚田被告は起訴された内容を認め、検察は「サーキットでの運転経験もあり、高速走行の危険を認識していた」として、懲役12年を求刑していました。
3日の判決で、大阪地方裁判所の伊藤寿裁判長は「速度制限が50キロの道路で時速163キロを出し、スピードを出したいという身勝手な動機で何の落ち度もない2人の命を奪った悪質な運転だ」と指摘して、懲役11年を言い渡しました。
-- NHK NEWS WEB