日立製作所の先月までの3か月間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、自動車部品の販売が落ち込んだことなどから、本業のもうけを示す営業利益が、前の年の同じ時期と比べて53%減少しました。
発表によりますと、日立製作所のことし4月から先月までの3か月間の決算は、売り上げが前の年の同じ時期と比べて21.6%少ない1兆5942億円、本業のもうけを示す営業利益が53.1%少ない583億円でした。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、自動車部品の販売が落ち込んだほか、上場する子会社の日立建機と日立金属の業績が振るわず、売り上げを3000億円近く押し下げたとしています。
一方、最終的な利益は、子会社の日立化成を売却したことで85.6%増え、2232億円となりました。
オンラインで記者会見した日立製作所の河村芳彦最高財務責任者は「IT事業は堅調だったが、今回の決算は新型コロナウイルスの影響を大きく受ける形となった」と述べました。
また、事業の選択と集中の一環として、売却も含めて検討している日立建機と日立金属との資本関係の在り方については、数か月以内に方向性を出したいという考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB