「燃焼力が強い『水素の力』」や「血糖値の急上昇も抑制」などと、ダイエットや病気予防の効果をウェブサイトに表示して、水素水などを販売していた東京と大阪の3社に対し、消費者庁は効果を裏付ける明確な根拠がなく、景品表示法に違反するとして、再発防止を命じる行政処分を行いました。
処分を受けたのは、水素を含むとする飲料やサプリメントなどを販売している東京・千代田区の千代田薬品工業と、港区のマハロ、大阪・八尾市のメロディアンハーモニーファインの3社です。
消費者庁によりますと、これらの会社は平成25年以降、「燃焼力が強い『水素の力』」や「脂肪燃焼が20%アップという結果も」、「血糖値の急上昇も抑制」などとウェブサイトに表示し、ダイエットや病気予防の効果があることをうたっていました。
こうした効果について、会社側に問い合わせたところ、明確な根拠が示されなかったということで、消費者庁は不当な表示を禁じた景品表示法に違反するとして、再発防止を命じる行政処分を行いました。
NHKの取材に対し、千代田薬品工業は「処分について厳粛に受け止め、再発防止に努める所存です」と話し、メロディアンハーモニーファインは「消費者庁の指摘については真摯(しんし)に受け止め、管理体制を強化し再発防止に努めていきたい」と話しています。
マハロは、担当者がいないのでコメントできないとしています。
-- NHK NEWS WEB