31日の東京株式市場はほぼ全面安となり、日経平均株価は400円以上値下がりして、およそ1か月ぶりに2万2000円を下回っています。新型コロナウイルスの感染拡大で国内の経済活動への影響が強まることを懸念し、売り注文が膨らんでいます。
日経平均株価、午前の終値は、30日の終値より418円25銭安い、2万1920円98銭。
東証株価指数=トピックスは、27.65、下がって、1511.82。
午前の出来高は、7億929万株でした。
株価が大きく値下がりしているのは、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、30日に東京都が飲食店などに営業時間の短縮を要請すると決めたことを受け、今後、国内の経済活動への影響が強まるのではないかという懸念が広がっているためです。
また、東京外国為替市場では円高ドル安が進んでいて、自動車など輸出関連の銘柄で売り注文が膨らむ要因となっています。
市場関係者は「国内企業の決算発表がピークを迎え、厳しい業績見通しを公表する企業が相次いでいて、投資家は国内の景気の先行きの見通しを厳しく見てリスクを回避する姿勢を強めている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB