ことし4月から6月までのGDP=国内総生産の速報値が今月17日に発表されます。民間の調査会社は、新型コロナウイルスの感染拡大で、年率換算で落ち込み幅は20%を超え、リーマンショックを上回る記録的な落ち込みになると予測しています。
民間の調査会社など10社がまとめた、ことし4月から6月までのGDPの伸び率の予測は、物価の変動を除いた実質で、前の3か月と比べてマイナス5.9%からマイナス8.1%となりました。
これを1年間続いた場合の年率に換算すると、マイナス21.7%からマイナス28.7%となります。リーマンショック後の2009年1月から3月の年率マイナス17.8%を上回る大幅な落ち込みとなる見通しで、比較が可能な1980年以降で最大の落ち込みとなります。
要因について各社は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛の影響で個人消費が大きく落ち込んだことやロックダウンの影響で欧米向けの自動車の輸出が大幅に減少したことなどを挙げています。
感染拡大でアメリカをはじめドイツやフランスなどのユーロ圏の国々でも、4月から6月までのGDPは歴史的な落ち込みとなりましたが、日本も大きな打撃を受けたことが示される結果となりそうです。
国内では、個人消費が徐々に回復し企業の生産活動も再開していますが、足元では再び感染者が増加しており、先行きには不透明感が強まっています。
-- NHK NEWS WEB