大手化学メーカー「三菱ケミカル」は、人事制度を抜本的に変える方針を固めました。管理職には、勤続年数ではなく仕事の成果に応じて賃金を決める「ジョブ型」と呼ばれる制度を導入し、一般職は本人が希望しない形での転勤はやめるとしています。
三菱ケミカルはことし10月から、勤続年数に応じて給料が上がる「年功序列」に基づいた人事制度を抜本的に見直します。
およそ4000人の管理職に対しては、勤続年数や労働時間ではなく、仕事の成果や内容によって賃金を決める「ジョブ型」と呼ばれる制度を導入します。
これにより、仕事の成果を反映させたメリハリのある昇給の仕組みに切り替えます。
一般職の人事異動も見直します。
それぞれの部署が必要な人材を社内で募集し、応募があった社員を選考して配属先を決める仕組みにします。
本人が希望しない一般職の転勤は原則としてなくし、管理職にも転勤を回避する権利を付与するとしています。
会社としては、社員の主体性と仕事の成果をより重視した人事制度にすることで、社員のやる気を引き出すとともに優秀な人材を獲得するねらいがあります。
-- NHK NEWS WEB