EU=ヨーロッパ連合は31日、フランスの製薬大手サノフィが新型コロナウイルスのワクチンの開発に成功した場合、3億回分の供給を受けることで合意したと発表しました。
EUの執行機関にあたるヨーロッパ委員会の発表によりますと、サノフィがワクチンの開発に成功した場合、EUは27の加盟国を代表して3億回分の供給を受けることで合意したということです。
これにより、EUの加盟各国は必要に応じてワクチンを購入できるということです。
EU加盟国のうち、フランス、ドイツ、オランダ、イタリアの4か国はワクチンの確保に向けて協力するグループを形成し、EUの国々に最大で4億回分のワクチンを原価で供給することでイギリスの製薬大手アストラゼネカと合意していて、ヨーロッパ委員会は他の製薬会社とも協議を進め、さらにワクチンの確保を進めていくとしています。
EUと周辺国では、31日の時点で感染者数の累計が170万人を超え、いったん減少傾向になっていた新規の感染者数が再び増加に転じている国もあり、いわゆる「第2波」を懸念する声が出ています。
-- NHK NEWS WEB