流通大手のセブン&アイ・ホールディングスは、アメリカの石油精製会社のコンビニを併設するガソリンスタンド部門「スピードウェイ」を2兆円余りで買収することを決めました。スピードウェイはアメリカのコンビニ業界3位となるおよそ3900店舗を展開していて今回の巨額の買収でアメリカでの市場拡大を図るねらいがあります。
発表によりますと、セブン&アイはアメリカの石油精製会社マラソン・ペトロリアムのガソリンスタンド部門「スピードウェイ」を、210億ドル、日本円にしておよそ2兆2000億円で買収することを決めました。
スピードウェイはアメリカでおよそ3900店舗を展開するコンビニ兼ガソリンスタンドで、アメリカのコンビニ業界では店舗数で3位です。
セブン&アイとしては、国内市場で大きな成長が期待しにくい中、今後、市場の伸びが見込めるアメリカで店舗を拡大するねらいがあります。
スピードウェイをめぐってセブン&アイはことし3月、いったん買収を断念していました。
巨額の買収額で折り合わなかったためと見られますが、長期的に成長していくにはアメリカ市場が欠かせないとして再び買収に踏み出したものです。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大で、アメリカ経済が急激に落ち込むなか、買収額に見合うだけの効果を得られるのかが課題になります。
-- NHK NEWS WEB