オフィス用品の通販大手アスクルの倉庫火災を受けて、総務省消防庁は専門家による検討会を設置し、長期化した原因を分析し、同様の施設での防火対策や消火活動の在り方などをことし6月をめどにまとめることを決めました。
先月16日、オフィス用品の通販大手アスクルの埼玉県三芳町にある3階建ての物流倉庫が燃えた火災では、出火から12日がたった先月28日にようやく火が消し止められました。
これを受けて総務省消防庁を所管する高市総務大臣は3日の閣議後の記者会見で「大規模な倉庫で延焼が拡大し消火活動に長時間を要した特異な火災だった。徹底した検討を行っていきたい」と述べ、建築物を所管する国土交通省と共同で対策を検討することを明らかにしました。
今回の火災は、建物内部が複雑な構造で窓が少なく燃焼物に直接、放水できなかったことなどが長期化の原因とみられています。検討会では防火対策が適切だったかや火災が長期化した原因を詳しく調べ、同じような構造の建物の防火対策や消火活動の在り方などを検討することにしています。初会合は今月14日の予定でことし6月をめどに対策をまとめたいとしています。
-- NHK NEWS WEB