航空大手の「日本航空」は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で利用客が大幅に減少したため、ことし6月までの3か月間の決算で、最終的な損益が937億円の大幅な赤字となりました。
日本航空が発表した、ことし6月までの3か月間のグループ全体の決算は、売り上げが去年の同じ時期よりも78.1%減って763億円、最終的な損益は937億円の赤字となりました。
昨年度の同じ時期の最終的な利益は129億円の黒字でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた世界各国の入国制限や、外出の自粛などの影響で利用客が大きく減り、一転して大幅な赤字となりました。
会社では来年3月までの今年度1年間の業績予想については、引き続き未定としています。
今月に入っても国内線のおよそ2割、国際線のおよそ9割で、運休や減便が続いていることから、経費節減のため今年度は、人件費などの固定費を900億円減らすとしています。
日本航空の菊山英樹専務は記者会見で「経営破たんした2009年度の決算に次ぐ非常に大きな損失が出た。感染の再拡大で先行きに不透明感も出てきている。今後の状況を注意して見ていきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB