先月下旬、東京・小平市の2つの小学校の児童や教職員100人余りが、おう吐や下痢などの症状を訴えた問題で、東京都は立川市の小学校で起きた集団食中毒の原因となったのと同じ業者が製造・販売する刻みのりが原因の集団食中毒と断定しました。
小平市によりますと、先月22日以降、小平第一小学校と、小平第十一小学校の児童や教職員100人余りが相次いで、おう吐や下痢の症状を訴えました。
東京都が調査したところ、2つの学校ではいずれも給食で、刻みのりが出されていて、これまでに39人の患者の便と、小平第十一小学校で保管していた刻みのりからノロウイルスが検出されました。
この刻みのりは先月、立川市の小学校で起きた集団食中毒の原因となったのと同じ大阪・都島区の「東海屋」が製造・販売していて、検出されたノロウイルスの遺伝子の配列が一致したということです。
こうしたことから、東京都は小平市の2校についても、同じ刻みのりが原因の集団食中毒と断定しました。この刻みのりは業務用として流通していて、会社が自主回収を進めています。
-- NHK NEWS WEB