東芝が開発した記憶用半導体「NAND型フラッシュメモリー」の事業を長年けん引し、この事業の売却にともなって東芝から独立したキオクシアホールディングスの初代社長を務めた成毛康雄氏が亡くなりました。65歳でした。
成毛氏は昭和59年に東芝に入社し、昭和62年に東芝が開発した記憶用半導体「NAND型フラッシュメモリー」の事業を長年けん引してきました。
平成27年に東芝の副社長に就任しました。
平成29年には東芝が分社化した半導体子会社、東芝メモリの社長に就任。東芝がアメリカの原子力事業で巨額の損失を計上し、経営再建に必要な資金を確保するため、稼ぎ頭の半導体事業をアメリカの投資ファンドなどでつくる日米韓連合に売却を決めた際には社長として交渉を指揮しました。
東芝メモリが平成30年に日米韓連合に売却されたあとも社長を務め、去年10月にはキオクシアホールディングスに社名を変更しました。
成毛氏は、病気の療養のため去年6月から入院し、ことし1月にはキオクシアホールディングスの社長を退任して治療に専念していましたが、7月27日、病気のため亡くなりました。65歳でした。
-- NHK NEWS WEB