人口の減少や日銀のマイナス金利政策の影響などで地方銀行の経営環境が厳しさを増す中、大阪の「関西アーバン銀行」と兵庫県の「みなと銀行」、それに大阪の「近畿大阪銀行」の3行は来年4月をめどに経営統合することで基本合意しました。
発表によりますと、三井住友フィナンシャルグループの傘下にある大阪の「関西アーバン銀行」と神戸市の「みなと銀行」、それに、りそなホールディングスの傘下にある大阪の「近畿大阪銀行」は、来年4月をめどに経営統合することで3日、基本合意しました。
具体的には、りそなが過半数を出資して三井住友と共同で持ち株会社を設立し、3つの地方銀行を完全子会社とします。
2つの金融グループの枠を超えた今回の経営統合で、総資産が11兆円を超える関西で最大規模の地方銀行グループが誕生することになり、持ち株会社の名前や所在地は、ことし9月までをめどに決めるとしています。
地方銀行の経営環境は、人口の減少や日銀のマイナス金利政策による金利の大幅な低下で経営環境が厳しさを増していて、再編の動きは一段と広がることが予想されます。
-- NHK NEWS WEB