アパレル大手の「ワールド」は、新型コロナウイルスの感染拡大でファッション業界での経営環境が大きく変わる中、収益力の抜本的な向上を図る必要があるとして、「アクアガール」や「オゾック」など5つのブランドを廃止したうえで、国内にある350店舗余りを閉店し、200人程度の希望退職を募集することになりました。
発表によりますとワールドは、若い世代をターゲットにした「アクアガール」や「オゾック」など、5つのブランドについて、収益の改善が見込めないとして販売を終了し、このほかのブランドについても今後、絞り込みを行うとしています。
また、収益性の低い店舗を整理するためショッピングセンターなどに出店している358の店舗を来年3月までに閉店させるほか、9月には、40歳以上の社員を対象に、200人程度の希望退職を募集します。
ワールドは、感染拡大による臨時休業や営業時間の短縮などの影響で、業績が悪化し、5日発表したことし4月から6月までの第1四半期の決算では、売り上げが去年の同じ時期を45%下回り、最終的な損益が24億円の赤字となりました。
会社では、ファッション業界での経営環境が大きく変わる中、収益力の抜本的な向上を図る必要があるとしていて、今後はネット通販を強化するなどして事業の立て直しを図る方針です。
-- NHK NEWS WEB