愛知県の大村知事は、新型コロナウイルスのさらなる感染拡大を防ぐため、6日から今月24日にかけて県独自の緊急事態宣言を出して、お盆休み期間中の不要不急の行動や帰省などの、県をまたぐ移動を自粛するよう要請する考えを表明しました。
5日の記者会見で、愛知県の大村知事は「県内の新たな感染者が9日連続で100人を超え、危機的状況だ」と述べ、6日、県の対策本部の会議を開き、県独自の緊急事態宣言を出す考えを表明しました。
宣言の期間は6日から今月24日まで、区域は愛知県全域で、県民に対してお盆休みの期間中は不要不急の行動を自粛することや、5~6人以上の大人数での会食や宴会を自粛することなどを求めています。
また、県をまたぐ不要不急の移動の自粛も求め、具体的には、お盆休みの期間中の帰省について、もう一度、家族と検討することや、体調がすぐれない場合は、帰省や旅行を控えること、帰省や旅行先でも、体調管理と感染防止対策を徹底することなどを呼びかけています。
さらに、県が5日から行っている名古屋市中心部の一部の飲食店などへの営業時間の短縮や休業の要請は、地域や対象業種を拡大せずに続けますが、県内全域での休業要請は行わないとしています。このほか、県内の学校の休校も要請しないとしています。
大村知事は愛知県の状況について、これまでの「厳重警戒」から「危険」に引き上げたうえで「お盆は学校も会社も休みになるので、感染を封じ込めていく機会だ。その前後の期間も含めて行動の変容、自粛をお願いして抑え込んでいきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB