新型コロナウイルスの感染拡大で、ほとんどの国際線の発着が止まっているインドに、特別に許可された日本からの初めてのチャーター便が到着し、ビジネス往来の再開に向けた動きとして期待されています。
インドでは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ことし3月から、全土の空港で臨時便を除くすべての国際旅客便の発着ができなくなっています。このため日本からのビジネスマンがインドに赴任できないなど支障をきたしていました。
チャーター便は、インドに進出する日系企業などおよそ450社でつくる商工会がインド政府からの特別の許可を得て初めて運航され、5日夜、羽田からおよそ170人が首都ニューデリーの国際空港に到着しました。
このうち、およそ半年ぶりにインドに戻った会計事務所を経営する野瀬裕子さんは、「インドはまだまだ感染が拡大していて不安もあったが戻れてほっとしている。このチャーター便をきっかけにふたたび日系企業の活動が再開されればいいと思っている」と話していました。
商工会では、インドでの感染拡大に注意を払いながら、今後も日本からのチャーター便の継続的な運航をめざすとしていてインド政府が、感染拡大防止と経済活動の両立にかじをきる中でビジネス往来の再開に向けた動きとして期待されています。
-- NHK NEWS WEB