「三菱自動車工業」の経営トップを15年余りにわたって務め、一時、深刻な経営不振に陥った会社の立て直しにあたった益子修会長が、7日付けで退任しました。健康上の理由で、治療に専念するということです。
益子氏は三菱商事の出身で、三菱自動車にはリコール隠し問題などを受けて経営不振に陥った平成16年に入り、翌年には社長に就任しました。
その後もCEO=最高経営責任者や会長として15年余りにわたってトップを務め、日産自動車とフランスのルノーとの3社連合の連携強化で主導的な役割も果たしました。
会社によりますと、益子氏本人から「先月、中期の経営計画を発表し将来への道筋がついたので一度、治療に専念したい」と申し出があり、7日付けで会長を退任し、特別顧問に就任したということです。
会長職は当面、加藤隆雄CEOが代行するということです。
三菱自動車は、新型コロナウイルスの影響による販売の落ち込みなどで、来年3月までの今年度1年間の業績が3600億円の最終赤字となる見通しを示していて、業績の立て直しが課題となっています。
-- NHK NEWS WEB