中国の通信機器大手「ファーウェイ」の幹部は、アメリカによる規制措置の影響で、9月中旬以降、高性能の半導体の調達が困難になるという見通しを示し、新たな通信規格「5G」のスマートフォンの生産など今後の事業への影響が注目されます。
アメリカ政府はことし5月、アメリカ製の製造装置で作られた半導体は、国外で製造されたものでも、来月中旬以降、ファーウェイへの販売を認めないとする規制措置を発表しました。
これを受けて、ファーウェイが生産するスマートフォンに使われる半導体のほとんどを受注してきた台湾の半導体大手「TSMC」は先月、ファーウェイへの出荷を今後、取りやめる方針を示しています。
こうした中、中国メディアによりますと、ファーウェイの消費者事業部門の余承東CEOは7日、深※センで行われたイベントで、来月中旬以降、高性能の半導体の調達が困難になるという見通しを示したということです。
ファーウェイは今後、調達先を中国企業に振り替えることも検討していますが、技術のレベルはTSMCには及ばないとされ、「5G」のスマートフォンの生産など今後の事業への影響が注目されます。
(※「セン」は土へんに川)
-- NHK NEWS WEB