新型コロナウイルスの影響で倒産した企業は先月1か月だけで106社に上り、2か月続けて100社を超えたという調査結果がまとまりました。
民間の信用調査会社「帝国データバンク」の11日午後2時の時点でのまとめによりますと、新型コロナウイルスの影響で先月破産などの法的手続きをとって倒産した企業と、事業を停止して法的整理の準備に入った企業は合わせて106社に上りました。
6月の124社に続いて、2か月連続で100社を超え、2月以降の累計では428社に上ります。
業種別にみますと、居酒屋やレストランなどの飲食店やホテルや旅館などの宿泊施設が多いということです。
また、新型コロナウイルスの影響ではないケースも含めた全体の倒産件数は、1000万円以上の負債を抱えて法的整理の手続きをとった企業が847社に上り、1か月当たりではことしに入って最も多くなりました。
調査会社は「感染者が再び増えて、消費者の心理が冷え込んでいる影響が懸念される。倒産は製造業にも広がりつつあり、事業の継続に展望が持てない企業を中心に増加基調をたどる可能性がある」と話しています。
-- NHK NEWS WEB