新型コロナウイルスの影響を受けた企業に対して日本政策金融公庫は資金繰りの支援として先月8万件、金額で1兆5000億円の融資を決めました。融資額は前の月に比べて減ったものの、公庫は、依然として高い水準にあるとしています。
新型コロナウイルスの影響を受ける中小企業などの資金繰りを支援するため、政府は経済対策として日本政策金融公庫や民間の金融機関を通じた実質無利子・無担保の融資制度を設けています。
公庫によりますと、無利子・無担保融資を含め先月、決定した融資は8万6000件あまり、金額で1兆5000億円あまりでした。
前の月と比べて融資額は37%減少しましたが、公庫は、依然として高い水準にあるとしています。
また政府の経済対策として商工中金が主に中小企業を対象に行っている「危機対応融資」は先月は前の月を14%下回り、3700億円あまりになりました。
2つの金融機関は、今後の感染者数の動向によっては再び融資の申し込みが増える可能性もあるとみて当面は休日も含めて電話相談の体制を続けることにしています。
-- NHK NEWS WEB