インド洋の島国モーリシャスの沖合で、商船三井が運航する貨物船が座礁し大量の重油が流れ出た事故で、モーリシャス当局は15日、貨物船の船体が2つに割れたと発表しました。船体に残っていた重油の流出が懸念されています。
事故の対応にあたっているモーリシャス当局は15日、座礁した貨物船「WAKASHIO」について、現地時間の午後4時半ごろ(日本時間の午後9時半ごろ)、船体の前の部分が後ろの部分から大きく離れ、2つに割れたことを確認したと発表しました。
地元メディアの映像では、貨物船はブリッジなど白い建物がある船尾の部分と、船の中央付近から前の部分が完全に分かれているように見えます。
船体が2つに分かれた部分の海水の色は周囲の青さとは異なり、茶色く濁っているように見えます。
船体に残っていた重油の流出が懸念されています。
モーリシャス当局は、沿岸警備隊の船舶を展開させたうえで、専門家と協議しながら船体をえい航する準備を進めているということです。
一方、モーリシャス政府は14日に声明を出し、重油汚染による損害の補償を船の所有者と保険会社に求めるとしたうえで、補償の請求を支援するために被害状況を示す書類を提出するよう個人や団体に呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB