カードや携帯電話を専用の端末にかざして使う「電子マネー」の利用が一段と広がって、主な事業者8社の電子マネーの決済金額が去年、初めて5兆円を突破したことが日銀のまとめでわかりました。
日銀は電子マネーのサービスを提供しているJR各社や流通大手など主な事業者8社を対象に決済金額の動向を調査しています。
最新の調査結果によりますと、電車やバスなどの交通機関を利用する際の支払いを除いた電子マネーによる決済金額は、去年は前の年より10%余り増えて5兆1436億円となり、平成19年に調査を始めて以来初めて5兆円を突破しました。
また、決済の件数もおよそ51億9200万件と、前の年から11%増加しています。
電子マネーの利用が一段と増えた背景には、スマホ市場で大きなシェアを持つ「アップル」が去年発売した最新機種で国内の電子マネーに対応できるようにしたこともあるものと見られます。今回の調査結果について、日銀は「電子マネーを使うとポイントがもらえるサービスの広がりや読み取り端末の共通化も普及を後押ししているのではないか」としています。
-- NHK NEWS WEB