新型コロナウイルス対策で、透明な板で仕切ったり、オンラインで会議をしたりする際に相手の声が聞き取りにくいといった不便を感じないよう、新たな技術でサポートする動きが、企業の間で活発になっています。
このうちNTTは、ガラスやアクリル板越しでも相手の声を聞き取りやすくする機器を開発しました。
この機器は受話器のような形をしていて、ガラスなどに押し当てることで声の響きを増幅させます。振動が伝わったガラスがスピーカー代わりになり、反対側の相手に声を伝えることができます。
また、内蔵マイクが相手の声を集めて同じように増幅させるため、ガラス越しでも会話できるとしています。
会社ではドライブスルーのPCR検査で車の窓を開けずに会話する際の活用などを見込んでいて、年内の販売を目指しています。
NTTメディアインテリジェンス研究所の鎌土記良さんは「通話の研究による技術を生かして、さまざまな場所での活用につなげたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB