高速で大容量の通信を可能とする通信規格「5G」を普及させようと、新宿区の都庁周辺でアンテナ基地局の整備が進められています。
「5G」は、ことし3月に国内でサービスが始まった高速で大容量の通信を可能とする新たな通信規格で、東京都は都庁や東京都立大学の周辺を重点整備エリアと位置づけています。
このうち、都庁がある西新宿エリアでは、民間企業と協力してアンテナ基地局を設置し、先月から運用を始めています。
この基地局は「スマートポール」と呼ばれ、5Gに対応したスマートフォンを持つ人が電波を利用できるほか、映像や文字を表示するデジタルサイネージを備えているタイプもあります。
また、緊急時に使用できる充電用のコンセントや、通行する人の流れを計測するカメラなども搭載されています。
都は西新宿エリアで効果を検証し、将来は歩道の混雑の回避や災害時の避難誘導などに活用したい考えです。
また、大手携帯電話会社などが5Gのアンテナを設置する場所として、都営地下鉄の駅の出入り口やバス停などを提供して、普及を後押しすることにしています。
-- NHK NEWS WEB