クレジットカードの利用情報をもとにした先月後半の消費動向をみる指数は、観光需要の喚起策「Go Toトラベル」が始まったものの、「旅行」や「交通」がふるわず回復が全体的に足踏みしていることがわかりました。
データ分析会社のナウキャストとクレジットカード大手のJCBは、カードの利用情報をもとにプライバシーを保護したうえで消費動向をみる指数を公表しています。
先月16日から31日の指数を感染拡大前の1月後半と比較すると、マイナス12.5%となりました。
7月前半はマイナス13.4%だったので、下落幅はわずかに縮小しましたが、消費の回復は足踏みが続いています。
この時期は、政府の観光需要の喚起策「Go Toトラベル」が、東京を対象から外し始まりました。
これに関連する「レジャー消費」をみますと、「旅行」がマイナス57.3%、「交通」がマイナス39.4%、「宿泊」がマイナス34.2%でした。
「宿泊」は、7月前半より下落幅が縮小しましたが「旅行」は、ほぼ横ばい、「交通」は下落幅が拡大しています。
調査を行った会社は「Go Toトラベルが始まり、宿泊に回復が見られるが旅行や交通はふるわず、遠出をせずに近場で楽しむ傾向が見られる」などと話しています。
-- NHK NEWS WEB