横浜市の認可保育園に勤める保育士2人が17日、記者会見を開き、保育園の運営会社に新型コロナウイルスの感染防止対策を求めたところ、不当な異動を命じられたとして異動の撤回などを訴えました。
会見を開いたのは横浜市鶴見区にある認可保育園の保育士2人と、保育士などでつくる労働組合「介護・保育ユニオン」です。
2人は、緊急事態宣言が出されたことし4月上旬、保育園に通ってくる園児の数が減っていたことを受けて、感染防止のため保育園に出勤する人を減らし、在宅勤務を増やすよう、保育園の運営会社に提案したということです。
在宅勤務は4月半ばから認められたものの、その後、2人にはキャリアアップを理由にほかの園への異動が言い渡され、これに難色を示すと、自主退職を促されたとしています。
2人は異動の撤回などを求めてストライキを続けていて「この時期の異動は通常ありえず、報復人事のようなことをされて悲しい。園を認可する行政にも調査をしてもらいたい」と訴えました。
保育園を運営する「トライコーポレーション」は取材に対し「異動には正当な理由があったと思っている。今後も話し合いを続けていきたい」としています。
-- NHK NEWS WEB